鳥羽の神社

鳥羽市の神社を知る

ゆかたまつりのイメージ

伊勢神宮を初め、三重県には由緒ある神社が多くあります。こちらでは鳥羽市にある氏社と、神宮125社参りの中で唯一鳥羽市にある神社をご紹介します。神社では語り継がれてきた、さまざまな逸話がありますが、こちらでご紹介する神社にはどんな「いわれ」や「成り立ち」があるのでしょうか?

賀多神社

日和山のふもとにある賀多神社の縁起は古く、鳥羽城主の九鬼嘉隆が戦勝を祈願したと言われる由緒あるお宮です。九鬼氏ゆかりの神社であり境内には竜灯(りゅうとうのまつ)、相生松(あいおいのまつ)、 連理樹(れんりのき)の三神木があり、九鬼嘉隆は日本丸を建造する際にこの竜灯松で船床を作り、その後に杉1000株をこの山に植えたといわれます。これを九鬼の千本杉と言い、境内に残る一老杉がその内の一本です。御鎮座は724年といわれ古くは八王子社と称されていましたが、明治4年に郷社賀多神社と改められ、明治40年に12社を合祀し現在に至ります。鳥羽の春祭りには神社の例祭が行われ、境内では美しい薪能が奉納され、この薪能に使われる能面や衣裳、舞台は三重県の有形文化財指定されています。

大山祇神社

もとは城山に祭られていたものを、九鬼嘉隆が築城の際に現在の場所に移したとされます。創立された時期は不明ですが、明治40年に5社を合祀して現在に至ります。 祭神は大山祇神(おおやまづみのかみ)、草野姫命(かやぬひめのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)などです。社前にある木彫の狛犬一対は鎌倉時代の彫刻で、鳥羽の春祭りには神社の例祭が行われます。

赤崎神社

勢外宮、豊受大神宮の末社で神宮司庁の所管社であり、祭神は荒前姫神です。6月22日の「赤崎まつり」では「赤崎さん」として親しまれており、神社から中之郷にかけて100を超える露天がびっしり並び、大変な賑わいになります。昔この地方で流行病が発生した際、この宮域内の杉の小枝を門戸に吊るした家は難を逃れたという言い伝えがあり、厄よけの杉の小枝も売られます。 この杉の小枝を吊るす習わしは現在でも続いています。